痛みや凝りって?
ご来店されるお客様のお話の中で、最も多い内容は当然かも知れませんが、痛みや凝りを解消・緩和したいというお話です。
ではその苦痛な感覚はどうして感じるのでしょうか?簡単に言えば、体中の神経が何らかの状態を感知して脳に伝えることにより、人は痛みや凝りを感じます。と言うことは、その苦痛な感覚の根源は神経があるところに存在することになります。そうなるとその多くは腱も含めたいわゆる筋肉にあると言ってもいいと思います。
靭帯、脳や内臓の膜、骨の膜にもあります。伸縮性のある場所にあると言ってもイメージしやすいでしょうか。
反対に神経のない場所は骨、椎間板、軟骨、毛、つめなどです。神経のない場所は損傷してもぶつかり合っても痛みはありません。骨折の痛みは骨の破壊による痛みではなく、骨を覆っている膜(骨膜)や周辺の筋肉組織の破壊によるものです。
では事故や怪我ではなく、日常生活を送っているだけなのになぜ痛みを感じるようになるのか?それは筋肉が緊張することで、神経や血管に悪影響を及ぼしてしまうのです。
これは生身の生物としての人間が生活をしていく中で、避けては通れない現象です。
主な原因としては、
- 筋肉を動かしすぎて緊張する
- 筋肉を動かさないために緊張する
- 骨格の歪みによって緊張する
1はいわゆる筋肉痛の状態です。筋力相応以上の運動により、血流不足が起こり酸素が足りなくなります。すると老廃物や乳酸が筋肉内に溜まってしまい、筋肉が緊張状態になります。
2の場合は筋肉を使わない状態が続くとカルシウムが筋肉内に滞り、筋肉の緊張状態となります。
3については、1または2の状態で筋肉が緊張し縮むと、その筋肉が着いている骨の位置をずらしてしまいます。するとずれた骨が別の骨との間で作っている関節に負荷がかかり、この関節を動かしている筋肉や靭帯は絶える力を働かせ続けることにより1の状態になり、痛みが発生してしまいます。
整体は身体のバランスが崩れているので、特定の場所に負荷が増大し、痛みに代表される症状が発生していると考えます。筋肉・骨・関節などを本来の状態に復元することで、人間が持っている正常に戻ろうとする自然治癒力を高め、回復を図ります。
施術の効果は個人差はありますが、極めて有効です。ただし、身体がそうなってしまった生活習慣を変えない限り繰り返す可能性も否定できません。少しでも日常生活や生活習慣を見直し、改善を図ると共に繰り返す前に(症状としてでる前に)施術を繰り返すことで、身体も症状のないときのバランス状態が正常な状態と認識し、良好な状態が定着したバランスが崩れにくい身体へと改善されていきます。